島之内で羊肉串
ツレが「羊肉串が食べたい!」と言うので,島之内の「故郷羊肉串店」という店に行く。以前にネットで見つけた店だが,この前ツレが友達と食べに行って美味しかったと言う。延辺料理らしい。延辺と言うのは,満洲のいちばん朝鮮寄り。朝鮮族の多い地方らしい。
宗右衛門町をどんどん東へ歩いて,堺筋を越えてから2・3分。「原田病院」を過ぎてもう少し歩いたら,右側にピカピカ光る看板が見えた。店の名刺に拠ると,住所は「大阪市中央区島之内2-17-23」で,「地下鉄・近鉄日本橋駅6番出口 道頓堀橋渡って最初の信号右折 200メートル右側 駅から5分」となる。名刺には「定休日:毎月第三週の水曜日」とある。ネットで調べた住所と少し違っているが,近所へ引っ越したようだ。電話は「06-6214-5548」と変わっていない。
店に入ると結構清潔な店内。引越ししてキレイになったようだ。二人がけのテーブルに案内されたが,ゆったりとしている。狭苦しい店は嫌いなので,これは嬉しい。落ち着く。
上の写真のようにテーブルの真ん中で炭火が熾っている。とりあえずのドリンクは,私が青島ビール500円。ツレがウーロン茶200円。ウーロン茶はビールの中ジョッキに入って出てきた。
メニューは,文字のみのモノと,写真入りとがある。品名は中国語簡体字だが,ちゃんと日本語が付いている。オーダーは中国人のツレに任せる。北京語で店の小姐(シャオジェ/女の子)にてきぱきと注文していた。野菜系の突き出しが3皿出てきた。
串と一品料理とを頼んだらしい。上の写真左は今回のメインの「羊肉(マトン)」。写真右は,内側が「羊排骨」という骨付き肉。外側は鶏の手羽先。他に「羊筋」の串も食べた。
で,焼き方だが,店員に全ておまかせ。四六時中テーブルにやって来ては,焼け具合を見て串をひっくり返す。で,焼けると,上の方に置けるようになっているので,遠火で保温しながら,さあ食べろという具合。小皿に盛られた,ほとんど辛くないスパイスを付けて食べる。このスパイスはクミンシードらしい。炉の端に小さな切り欠きがあるので,そこで串をしごいて,肉を串の先っぽに寄せると食べやすい。
で,味の方だが,旨い。もともと味を付けてあるのか,そのままでもマトンの臭みなどまったくなくて,どんどん食べれる。5本10本はすぐ。
串の合間に3品取った一品料理をいただく。上の写真はツレの好物のアサリ。酒蒸しなどは良く食べるが,こういう甘辛い中華風は初めて。ツレが身だけを取り分けてくれる。
羊のホルモンの料理。辛目の味付け。牛のホルモンは,固くていつまでも口に残って嫌いなのだが,これは柔らかくて食べやすい。これならいくらでもいける。
上の写真は「はるさめ」かなぁ。きしめんほどの太い平麺。もっちりとした食感。ツレの選んだ3品の一品料理はどれも旨かった。
メニューのごく一部。朝鮮族の料理なのか,犬肉もある。盛り合わせが3000円とちょっと高め。雑炊・火鍋などもメニューにあった。怖いもの見たさで,食べてみたい気もするが,精神的に無理だろうなぁ。
今回食べた料理は,みんな美味しかった。スタッフもてきぱきと動いていて,料理もすぐ出てくるし,気持ちよく食事ができた。お客さんの中国人度は高いようだ。青島ビールを途中でお代わりして,勘定は二人で8,850円。