台北で上海料理
台湾旅行日記その7。
江浙(上海)料理というより「小籠包」の店「鼎泰豐(ディンタイフォン/鼎泰豊)」。是非一度食べてみたかった。で,日本でJTBから貰ったリーフレットの中に「鼎泰豐」のミールクーポンの記事が載っていた。行列の店らしいが,これならJTBで予約できる。
で,台北2日目。オプションの市内観光の後,最後に晶華酒店の地下2階の「DFSギャラリア・台湾」という免税店に連れて行かれた。広い店内だが高級ブランドばかりで私とは無縁。が,端にJTBプラザがある。ここで「鼎泰豐」のミールクーポンを作って貰い,7時に予約して貰う。1人600元(2160円)。
車でホテルまで送って貰い,部屋で中国語のテレビを見ながらしばし休憩。スケジュールぎっしりの観光は疲れた。6時半になったので身支度をして,ホテルの前でタクシーをひらう。台湾のタクシー初体験。台湾のタクシーは皆同じ黄色なので分かりやすい。
で,ドライバーに,JTBプラザで貰った住所を書いた紙を見せる。了解ということでもう暗くなった街を永康街へ。着くとドライバーが窓の外を指差す。あの店だと教えてくれているらしい。で「謝謝」とタクシーを降りた。台北駅前のホテルからここまで110元(400円)。台北のタクシーは初乗り70元(250円)と安い。
で,降りてみると凄い人だかり,行列というのではないが,何十人もが群がっている。店の前に立っていた小姐(シャオジェ/女の子)二人のうちの一人にミールクーポンを見せると,店の中で待てと。どうやら日本語が通じるようだ。で,入ったところで立っていると,2・3分ですぐ,何十人もの人だかりを尻目に席に案内された。
鼎泰豐の店は街の中華のような内装。狭いのでどこに席があるんだろうと思っていると,店の奥に階段が。上に何階もフロアがある。3階に案内され一番奥(店の正面)の窓際の席へ。中は思ったより広い。
テーブルの上にはもう箸・取り皿などがセットされている(上の写真左)。白いのは小籠包につける針生姜。日本語で小籠包の食べ方を解説した紙が置いてある。針生姜と酢・醤油で食べるようだ。日本の本格的な中国料理店では注文しないとお茶が出てこないが,ここは日本のフツーの店と同じように,湯飲みにお茶を入れてくれた。
最初に来たのは,具沢山のスープ(上の写真右)。結構いけます。美味しい。
で,いよいよ期待の小籠包(上の写真左)。大きな蒸篭に入って出てくる。小姐が食べ方を教えてくれる。箸でレンゲの上に取り,酢・醤油をつけて針生姜を乗せて口に運ぶ。期待通りの味。いくらでも食べれる。日本でなら一度にせいぜい2・3個しか食べないが,これはコースで4つだけなのが残念。
続けてエビ餃子やらエビ焼売など。大きな蒸篭にひとつずつポツンと入れて持ってくる。料理を持ってくるたびに小姐が日本語で料理名を教えてくれる。
上の写真左は炒空心菜。中華の定番。右は,牛肉麺かなぁ。名前を忘れてしまった。
小姐がしょっちゅう回ってきて,お茶が空いていると入れてくれる。針生姜も追加が要るかと聞いてくる。小姐の態度も気持ちいいし,サービスのいい店だ。前日食べに行った「欣葉」は,呼び止めないと来てくれなかったからね。
ということで念願の「鼎泰豐の小籠包」を食べれて満足。
で,さて勘定と思うが伝票がない。小姐を呼び止めて聞くとミールクーポンだからそのまま帰っていいとのこと。店を出ると行列は少し減っていた。
このままホテルに帰るのもなぁ,と永康街を散歩。結構な人並み。食べ物屋やらブティックやらが並んでいる。特に食べ物屋はいかにも台湾風。満腹でなければその辺の店に入って台湾人と一緒に食事をしてみたい。夜の永康街を台湾人に混じって適当にうろうろする。公園ではアクセサリーを広げて売っていた。
戻ってくると,永康街入り口近くの「永康街高記」という店の前では,小姐が中国語とともに「いらっしゃいませ〜」と日本語で客引きをしていた。
鼎泰豐の店の前にはタクシーが何台か並んでいる。先頭のタクシーに乗り込み,ホテルの名前と住所を書いたメモを見せる。帰りは105元だった。台北の大通りは意外と一方通行が多いので,まっすぐには進めない。