台北で「東京ラブストーリー」
台湾旅行日記その2。
台北へ着いて初日。午前の便なので,台北駅(台北車站)前のホテルに着いたのが1時頃。チェックインして部屋に荷物を置いて,とりあえずテレビを付ける。NHKは3チャンネルも映ったが,旅行気分を出すため中国語の番組にあわせてみる。CTV(中視)というチャンネルで「白色巨塔」ってドラマをやっていた。どうも「白い巨塔」の台湾版リメイクのようだ。で,ベッドの上に横になって見ていた。中国は方言がすごいので,中国語の番組でも字幕がついている。漢字ならだいたい共通だかららしい。CMは結構フツーに日本語を使っているものが時々ある。字幕なしだから台湾の視聴者には日本語部分は通じてないよな。雰囲気を出すためか。しばらくして元気が出て来た。さてどこに行こうかと考える。
で,台北には日本橋のような電器屋街があり,そこの「光華商場」というのが有名らしいので,そこにでかける。が,その前に台北駅前をちょっとぶらぶら買い物。で,いったん部屋へ戻って買い物を置いてから改めて出かける。駅前のホテルを取ったのでこういうのは便利。
さて地下鉄(捷運MRT)乗車に初挑戦。路線図を見ると目的の忠孝新生站(忠孝新生駅)は2駅東で初乗りの20元(70円)。公共料金は安い。ガイドブックの予習どおり,日本とは逆に自販機の料金ボタンを先に押してからお金を入れる。硬貨しか駄目な自販機もあったが,お札OKの自販機があったので,100元札を入れるとちゃんとお釣りがでてきた。切符は日本の定期券やプリペイドカードのサイズ。再利用されるので折り曲げると怒られるそうだ。自動改札に切符を入れるとすぐ先で出てくるので,切符を抜き取ってバーを押す。一人分回る。
ホーム(月台)におりるとすぐに電車が来た。日本の車両より心持ち大きいか? 忠孝新生站で降りて,自動改札に切符を入れて(当然今度は切符は回収されて)バーを回して出る。とりあえず一番近くの階段を上って地上に出た。いつも持ち歩いているオリエンテーリング用の磁石で方位を確認。ガイドブックの地図を頼りに広い道路を北へ歩くと,すぐにCD・DVDショップなどが現れた。そのまま目的の光華商場を目指す。ガイドブックは去年の版なので,この道の先にあるようになっているが,事前に日本でネットで下調べをしたら,建て替えで仮店舗に移転中だとか。歩いていくと,ガイドブックの地図の光華商場のあるあたりは工事中。その先の高架道路沿いを西に曲がって少し歩くと,下調べ通り光華商場の仮店舗があった。市民大道と金山北路の交差点の南東角。高架道路が交差しているポイントだ。
光華商場の前にはものすごい数のバイクが並んでいる。光華商場の仮店舗は大きなプレハブが5棟東西に並んでいる。北側の入り口の上には西から順に「北一門」から「北五門」までの看板が出ている(南側は「南一門」から「南五門」)。合計196室の店舗があるようだ。で,ジグザグと順に見て回った。PCショップやCD・DVDショップが目立つが,漫画本を積んだ店や古本屋・ジッポーライターを飾った店などもある。特に買い物の予定もなかったのだが,通路の左右の一軒づつを見て歩く。日本マンガの中国語版も多いが,ちらっと見た限りでは,よく知っているマンガはなかったので購入せず。で,南二門から入ったあたりのDVD屋の店頭を見ていると「東京ラブストーリー」と日本語のタイトル。抜き出して裏を見ると
「長尾完治(織田裕二 飾)従愛媛縣到東京就職,認識了新同事赤名莉香(鈴木保奈美 飾)。……」
とあるじゃん。これは懐かしの「トレンディードラマ」だよね。リカが「カンチ!」と名を呼ぶ声が,十数年たった今でも耳に残っている。パッケージには「中文字幕/日語發音」ってあるので,字幕を気にしなきゃフツーに見れるよね。さらに確認すると,地球マークのリージョンコードが「ALL」でNTSC。ってことは日本の機械でも再生できるってことだ。
と,DVDを手に持って考えていると,店員が「DVD?」と聞いてくる。「How much?」と聞き返すと,日本人だと分かったらしく返事は「Two hundred」。200元ってことは720円だなぁ。それぐらいなら日本に帰って見れなくても惜しくはないよな,と購入。
DVD購入後,もう少し光華商場を見て回ってから,駅へ帰る途中の街をブラブラする。光華商場の南には怪しい屋台が何軒か出ていた。お腹壊すとヤバイので試しはしませんでしたが。八徳路沿いはちゃんとしたショップが並んでいる。その南に食堂がならんだ路地があったので,行って帰ってそれぞれの店をのぞいてみる。いかにも庶民的で心が動いたがお腹はまだすいていないのでパス。地下1階と地下2階に店舗がある「國際電子廣場」という店舗街ものぞいてみた。マザーボードなどを飾ったパーツ屋が並んでいて,こちらの方がディープ,自作派向け。
買って来たDVD。大阪で試すと何の問題もなく再生。メニュー画面では小田和正が「ラブストーリーは突然に」を日本語で歌っている。DVD3枚組みで,全11話+オマケが入っていた。メニューで字幕の有り/無しを選べるので,字幕を消すとフツーに日本語のDVD。これで720円なら,レンタルするよりお徳だなぁ。日本版のDVDボックスは,アマゾンで調べたら23%オフで¥15,972(税込み)もするよ。
ちなみに「東京ラブストーリー」は中国語だと「東京愛情故事」なんだ。