映画『僕の彼女を紹介します』
昨日,留守電だった国際電話。昼間かけ直す。お母さんが出たようだったが,「もしもし,×××居ますか?」と日本語で言うと,通じたらしく,ツレに代わって貰えた。
ドコモのワールドコールは,通常の料金と合算で,無料通話分がそのまま使えるようだ。
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DVD『僕の彼女を紹介します』 |
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で,昨日アマゾンから届いたDVDの話。
他聞に洩れず私も「冬のソナタ」で韓国映画・ドラマをちょっと見るようになったのですが。で,その流れで「チョン・ジヒョン(全智賢)」を「発見」しました(
05/02/21の日記)。
「猟奇的な彼女」がすごく良かったので期待していた「僕の彼女を紹介します」。冒頭部分の「飛ばし加減」は期待通り。全智賢の「アイドル映画」としては十二分の出来です。映画そのものの出来としては,いろいろ言われているようですが,私のように「全智賢が見たい」という観客には,アクション・シーンも含めて様々な全智賢の表情が見れて満足です。もちろん映画としては「猟奇的な彼女」が一番ですがね。
で,以下ネタバレですが。
最初のうちはもう「猟奇的な彼女」のテンポ。でも「猟奇」の相手役「キョヌ」の情けなさと違って,今回の相方コ・ミョンウ(チャン・ヒョク)は,ヤクザの区会議員相手に土下座までさせて痛快。手錠で繋がったまま洗顔するシーンもいいですね。と相方くんカッコいいのに,女学校の教室にヨ・ギョンジン巡査(全智賢)が乗り込んで来るとオタオタ(彼は物理教師)。部屋の模様替えでは,やっぱりこき使われている。「カレならカノジョのためにするのが当然でしょ」とか言われてしまっています。この辺の全智賢,小気味いい。カレの職場の学校へ訪ねて行ったのにすれ違い。その直後,ジープに乗ったカレが全智賢の周りをグルグル回るシーンがハイライトかな? 会えなくてがっかりした顔から,カレを見つけてパッと表情が変わる瞬間とか,手で拳銃を擬して撃つ真似をする仕草とか。いいですねぇ。
カレのジープで地方にオフロード旅行に出かけた二人。劇中劇で全智賢のお姫様姿も見られる。小指の約束。中国でも指切りは小指でするみたいだけど,これは東アジア共通の習慣かな。そう言えば韓国でも49日(しじゅうくにち)ってやるんですね。なくなって49日目にあの世へ行ってしまう。これは結末への伏線。
一度濁流の川へ車ごと落ちて,全智賢が相方を必死で助ける。このときは助かるんだけど,直後に全智賢のミスで今度は本当に死なせてしまう。アレ?と一瞬思いました。この辺りが「映画としての出来がもう一つ」って言われる所以かなぁ。
後半は一転。恋人を失って,それも自分のせいだと思い込んでいる全智賢の演技です。自暴自棄の派手なアクション・シーンが続きます。これはこれでカッコいいですが。
ちょっと疑問に思ったのは,相方が撃たれるとき,全智賢と別の刑事が発砲しますよね。普通こういうとき弾丸を摘出して,どの銃から発砲されたものか,鑑定しません? 日本の刑事ドラマではそうだと思うけど。まあそのため全智賢は自分が殺したと思い込んでいるんですよね。映画の終わりの方で全智賢が撃たれて死にかけたとき,同僚の刑事が告白しかけたのは「実は自分が撃った」ってことじゃなかったのかなぁ。結局告白しなかったので消化不良です。
最後の有名なシーン。「猟奇的な彼女」ファンへのサービスみたいだけど,プラットホームからはみ出しかけていた全智賢を「猟奇」のキョヌが引き戻す。「猟奇」の出だしのシーンへ続くのか? 「僕の彼女を紹介します」っていうタイトルは,最後のこのシーンで,死んだ相方がキョヌに彼女を紹介する,って意味に取ったのですが。
ところで初回限定版の2枚組DVDに香港のプロモなどが入っていたのですが,「猟奇的な彼女」は「我的野蠻女友」(野蠻→野蛮),「僕の彼女を紹介します」は「野蠻師姐」って書くんだね,中国版では。韓国版の原題はそれぞれ日本版と同じ意味らしいけど。