北海道ツーリング 2004年 夏
遊びに来ないかと埼玉の友達に誘われていたんだが,北海道・香港と飛び回って,なんか気合がない。来週からは仕事だし,ゴメンナサイ>M。涼しくなってから行きます。
で,今回のツーリングのまとめ。
もう少し早めに出かけるつもりだったんだが,中国本土の人が香港に入る手続きがはっきりせずに,Jと二人で3度もJTBに行く羽目に。結局,留学生は日本の入管の再入国許可証があれば,香港入境はビザ不要だったんだけどね。Jはこの前里帰りしたときに,1年間有効の許可証を取っていたから,航空券を買うのに何の問題もなかったんだが,それが判明するまでに,中国領事館やらあちこちに問い合わせる手間がかかった。
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そんなこんなで7月も終わりかけた日。昼頃起きだして,やおら荷物を作り始める。キャンプ道具など去年使って足りないものをチェック。3時頃メドがついたので,舞鶴港の新日本海フェリーに電話をして,乗用車と二等寝台を予約。
で,何も調べてなかったら,舞鶴発小樽行は,今年から高速船就航でダイヤが変わっている。去年までは23:30舞鶴発,翌々日の早朝4時小樽入港で,着いた日がまるまる使える便利なダイヤだったんだが,今年は00:30発でその日の20:30小樽入港。夜の9時前に着いたって,深夜走るつもりならともかく,1泊余分にいるじゃぁないか。おまけに快速料金も取られるし。船が嫌いな人には良いだろうが,私はのんびり船旅が大好きなんですよ。仕方なく続けて札幌のホテルに電話し予約。
で,早めに出ても阪神高速が混んでいるだろうと,夜7時に出発。真っ赤なプリメーラワゴンで高速をとばし一路,舞鶴東インターへ。
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何回も舞鶴に来て地理がだいたい頭に入ってきた。ローソンで夜食を調達し,裏道通ってフェリー乗り場へ。で往復チケットを入手完了。いつもなら行ってから帰りの日を決めるのだが,今年は後の日程が決まっている。
定刻00:30に出航。船は「あかしや」。内装が真新しい。1等船室と2等寝台の間にS寝台というクラスができている。太平洋フェリーのA寝台と同じようなものかと思ったが,こちらの方が遥かにリッチ。A寝台は2段のカプセル(TV付)だが,S寝台はパーティションで区切られた小部屋に1段のベットと,同じぐらいのスペースの床の部分とでのんびり過ごせるようだ。遅いのでカフェで海を見ながら,生ビールを飲んで寝ることに。
翌日は夜には小樽入港。2泊の船旅なら,2日目は,飲みながらのんびりと過ごせるのだが,今回はアルコール抜きで残念。文庫本を読んで過ごす。
で,小樽入港。フェリー埠頭前のローソンへ寄った後,高速へ。札樽道をとばしていると一年ぶりの北海道の実感が湧いてくる。それにしてもこの札樽道はいつ走っても,特に夜は空いている。札幌西で降りて5号線から南への道へ入る。途中でわざわざ曲がって大通りへ。いつもの札幌の街が迎えてくれる。テレビ塔を見てススキノへ右折。交差点の真ん中の時計と,ニッカ・サッポロビールのネオンで絵葉書的風景を確認。ススキノの外れのホテルへ。
今日の宿は,豊水薄野の南の「ススキノ・グリーンホテル3」。去年,他のホテルが取れなくて偶然泊まったホテルだが,安かったので今年も利用する。シングル5500円で簡単な朝食が付き,部屋もゆったりと広い。カードキーでチェックアウト不要なのも便利。ロビーには自由にインターネットのできるパソコンが置かれている。会員なのでずっと東急インやエクセル東急を利用していたが,こちらは1万円以上取られて部屋も広くない。もちろんリッチさや細かいサービスはないが,どうせ飲みに行って寝に帰るだけだしね。
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札幌には2泊することにして,次の日はツーリングの準備の買い物に費やす。足りない衣服や旅行中に読む文庫本なんかね。地下鉄の一日乗車券を握り締めて札幌のあちこちをうろうろする。移転してから行っていなかったアニメイトも覗いてみるが,同じビルの地下に同人誌専門店が入っていた。
お昼は,この前来たとき売り切れで閉店していたスープカレーの店へ。狸小路7丁目のちょっと北の「
ベンベラ ネットワーク カンパニー」。1時前に着くと二組のカップルが先客で並んでいる。普段は行列なんかに並ばないんだが,いい加減歩くのに疲れてきたし5人目ならと並ぶ。
M’sSPACEという建物自体,70年代の京都の学生街にあったような雰囲気だが,ベンベラの店内も場末の喫茶店風。4人ほどかけられるテーブル2つと壁際の二箇所にそれぞれ2・3人座れる程度。メニューは「○○ベジタブル」というのがメインで,トッピングの温卵というのは温泉卵。普通より1段階辛い2番をオーダー。ラッシーも一緒に頼んだのは正解。「水を飲むと却って辛くなる」とどこかで読んだが,さすがはインドうん千年の知恵でラッシーだとOK。ただ扇風機しかなかったので,辛さと合わせて汗だくに。
夜は中島公園の
麦酒停へ。Mr.フレッドはお休みとのこと。カウンターから前の棚を見るとテキーラのボトルがずらりと並んでいる。聞いてみると,この前フレッドが,地ビールか何かの催しでアメリカへいったとき,ついでに行った店でテキーラにはまり,早速そろえたとのこと。で,ビールからテキーラのストレートに切り替える。飲み比べてみると,熟成させたものよりも,Silver/Blanco といった若いお酒の方が,テキーラらしくて気に入る。熟成させるとバーボンやなんかと変わらない味になってしまう。
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翌日は,十勝ビールを目指して帯広へ。道央道から日高道へ入り,門別で左折して平取へ,義経神社へ寄って見る。石段の修復を一人でしていた男性と立ち話をするが,話題の中心はこの夏の暑さ。大阪人の私はまったく気にならないのだが,北海道の人にとってはたまらない暑さらしい。
平取静内線で山の中を静内へ。ひさしぶりに,
ひまわり食堂の豚まんを,と思ったのだが行ってみるとママが用事でいないのでまだやっていないとのこと。残念。海沿いに襟裳岬まで出,うに丼を食べる。夜は帯広東急インに荷物を置き,
十勝ビールへ。地元芽室の野菜のビザで地ビールをたっぷりいただく。
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上陸4日目は,道東道をとばし終点の足寄から阿寒湖を抜け弟子屈へ出る。後は一直線に中標津へ。3時前に中標津市街へ到着。
らいだーすさろんBUM金沢へ顔を出すと,ちょうど金沢さんが私のバイクAX−1をメンテして下さってる最中。コーヒーを頂き,奥さんや居合わせたライダーとしばし雑談。荷物の積み替えが面倒なので,先に車でテントを張ってきます,と緑ヶ丘森林公園へ。ここはいったい何十泊したか,慣れたもので取りあえず幕営し,キャンプ道具を車から下ろして,BUM金沢へ戻る。車を店の裏に置かせてもらい,バイクを受け取る。後タイヤのヤマがなくなりかけなので,新しいのを取り寄せて貰うことに。明日10時頃来るそうだ。
で,やっとツーリングの始まり。とりあえず知人の居酒屋「
炭火焼・竹宗」に毎年頼まれている北海道限定ビール「サッポロ・クラシック」を大阪へ送ることにして,スーパー東武へ。テントへ戻ると,消耗品の銀マットやガス・カートリッジを買い忘れていることに気付き,
ホームセンターるっくへ。と買出しに走り回っているうちに時間が経つ。
7時になったので,キャンプ場入り口にハイヤーを呼び,夕食を兼ねて,市街のショットバー「
プルプルPOP」へ。カウンターに座り,一年ぶりのマスターと雑談しているうちに中標津一日目の夜が更けていった。
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結局,今年は中標津に1週間居ることになる。プルプルPOPへは4回通い,
すしロードへも2回。
例年と違うところをチェックすると,まず屈斜路湖北岸のダート,何年か前に走った時には,小さな倒木で道が塞がれていて,まあオフなら乗り越えられたのだが,今年行ってみると,巨木に道が塞がれている。ただし,バイクならちょうどくぐれるトンネルが出来ていて,要するに4輪のみ通行止め。今年は東側から入ったのだが,ちょっと迷ってしまった。ツーリングマップルのルートは通れなかった。マップ通りに行こうとすると,直角に曲がるところで通行止め。ちょうど通行止めの道から道路維持管理の黄色い車が来たので道を聞く。国道に戻ってちょっと先のパーキングの向こうの林道へ入れと。こちらは以前にも通った道だった。逆の西側から入る道は判り易いんだけどね。
温泉は,岩尾別温泉の露天は何回も行っているんだが,今年は「ホテル地の涯」を利用させていただいた。ただ,ホテルの混浴露天風呂も試したが,外から丸見えだった。
薫別温泉と
川北温泉(金山温泉)はどちらも通行止めでNG。中標津東洋グランドホテルが600円から500円に値下げしてたのが唯一のグッドニュース。というわけで,ここの休養室でのんびり過ごしました。
厚岸へ行ったときは,寝坊して出発したため,駅の牡蠣飯はすでに売り切れ,ツーリングマップルの牡蠣丼のお店も,駅の正面に見つかりましたが,すでに午後の休憩中で,結局「道の駅コンキリエ」の食堂で牡蠣丼をいただきました。
というと凹んでばかりいたみたいですが,実は,走りはやっぱり100点満点。舗装路・ダートとも,気持ちのいい道ばかり選んで走っていたので,十二分に堪能しました。雨も降らなかったしで,ツーリングとしては,合格点以上だね,今年は。
で,明日は札幌へ戻る日が来た。夕方BUM金沢さんにバイクを預けて,車で森林公園へ戻る。例によってハイヤーで「プルプルPOP」へ。また来年来ますね,とマスターに挨拶。
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今日は,中標津から札幌まで最短距離をとって走る。日勝峠手前の清水ドライブインで「牛トロ丼」を昼食に。すでに車に乗り換えていたのだが,見かけはジーンズにバンダナ巻きのまま。給仕のオバさんに「オートバイ?」と聞かれる。正直に違うと答えたのだが,ライダーなら何かあるの? 隣の売店へ行っても,やたら親切でした。??
途中でガソリンが無くなりかけたので夕張で給油。後はとにかくススキノまでの走りの一日。
ホテルに荷物を置いて,またまた中島公園の麦酒停へ。テキーラで気持ち良く酔った勢いで,数年前から気になっていた「
外人バー」へ。「日本人が行っても大丈夫なの?」と麦酒停で確認のうえ出かける。で,後は廻っていたのでよく覚えていないが(……),アイルランドから来ているという女の子と片言の英語で話し込んでいたところまでは覚えている。
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最終日。小樽発のフェリーの時間が23:30なので時間はたっぷりあるのだが,まったくの二日酔い。とりあえずホテルを出て,郊外のダイエーの駐車場に車を入れ,買い物と昼寝をする。今回のツーリングは期間が短かったので,洗濯物は車のトランクに放り込み,着る物は買い足しながらの旅。昼頃やっと半分回復し,支笏湖・洞爺湖と回る。とりあえず大滝村の道の駅でキノコを食べないと北海道に来た意味がない。中山峠ではもう日暮れ。羊蹄山の夕映えに見入って長い休憩となる。札幌市街へは入らずに定山渓温泉から山道を小樽へ。フェリー乗り場にはちょうどよい時間に到着した。