バトル・ロワイアル
昔,M青年が事件を起こしたとき,世間の「ロリコン」狩りって凄かったように記憶しています。今,長崎の事件の原因となった「バトル・ロワイアル」に大したバッシングが起こっていないように思うのですが,どうでしょうか?
思うに,M青年は既に成人した大人でしたし,「ロリコン」に影響を受けたというより,「個人の資質」の問題ではなかったでしょうか? 対して,今回の件は,報道を見る限り,現実と夢想の区別の十分に付かない子供が,大人ならば自分自身で解決できる日々の些細な鬱屈を,「バトル・ロワイアル」にかぶれて,気楽に解消したつもりでいたら,えらい事をしてしまったということでは?
「ロリコン」は,無名に近い表現者個々人の切実な表現でした。でも社会的には何の力もない「カス」だった。だから簡単に潰されました。「バトル・ロワイアル」は,私企業の金儲けのタネです。だから,私企業が「バトル・ロワイアル」で金儲けしようと考えなければ,少なくとも二人の不幸は発生しなかった「可能性」があったとしても,マスコミは人の「金儲け」にはケチをつけない,自分たちも金儲けでマスコミやってるから。
ところで今日の『毎日新聞』14版31面の囲み記事の中で,「事件のせいでバトロワ(BR)が悪く言われる。大人が強要した理不尽なルールにしたがって殺し合いを生き抜く中から,友情や命の尊さを学ぶ作品なのに」と書いています。一応体裁はマニアの意見ということになっています。しかし新聞の「読者の声」の欄が,あからさまには言えない新聞社の本音を,他人の意見の振りをして書くためにあるように,このコラムの調子からは,この意見に同意しているようにしか読めませんが>毎日新聞さん。
それにしても「友情や命の尊さを学ぶ」(爆笑)とは,こいつ(+毎日新聞記者),ノーミソ息してないんとちゃう? もうウンザリ。「侮蔑」って日本語知ってる?