香港2泊3日−3日目
6時に電話が鳴る。知らない間にJがモーニングコールをセットしていた。
今日は帰国。10:05のキャセイでAさんが日本に帰るというので,それにあわせて同じ便にしてある。というわけで今日は,観光なしで空港へ行くだけだ。
手荷物だけ持ってロビーに降り,Aさんと合流してチェックアウト。そのままホテルを出て北京道の方へ。ランガムホテルの向かいの地下道をくぐって左(北)へ少し行った先の道の右側の食堂に入る。透明ビニールのノレン(冷気逃げを防ぐもの?)をめくって入ると,いかにも街の定食屋といった感じの店。名前は忘れてしまった。メニューは「中式朝定」と「西式朝定」。パウチされたメニューをめくると,「中式昼定」と「西式昼定」が出て来る仕掛けになっている。メニューを見ても「焼賣」ぐらいしか見当がつかないのでお任せする。お粥に入れる具+おかず+ドリンクを選んで20HK$だったか。他にも何種類かの朝定があるようだ。何かの入ったお粥と小籠包(具不明)4つとホットコーヒーが出て来る。Aさんだけ小籠包の代わりに白いイカのような光沢のものを頼んでいる。勧められたのでつまんでみると暖かく,米粉で作ったもののようだ。名前を聞いたが中国語で言われても頭の中で漢字に変換されないので覚えられない(後日,確認すると「腸粉」という名前。といっても内臓ではなく,丸く巻いた形から付いた名前のようだ。香港點心(点心)メニューの一つ)。
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ホテルに戻るとすでに荷物が部屋から降ろされている。ボーイがタクシーに積み込んでくれて,トランクに積んだ荷物に間違いがないか確認を求めてくる。Aさんがチップを渡して,後は乗り込むだけ。
空港へタクシーの着いたフロアーがそのまま出国ロビー。香港には空港は一つしかないんだから,国際線・国内線の区別がないんだよね。
キャセイのカウンターへ。ややこしいことは全部Aさんが廣東語で処理してくれる。で,北京語でJに伝わり,Jが日本語で私に説明する。ようやく荷物を預け,搭乗券を発行して貰い,出国ゲートへ。Aさんが「問題ない」から行列のない香港人用のゲートに一緒に行こうと誘うが,内地人のJと日本人の私は追い返される。しかたなく二人で外国人用のゲートの行列の後ろに並ぶ。
金属探知機で引っかかる。いつもベルトの金具で反応するのだが,関空からの出国のときはなぜか引っかからなかった。女性の係官が早口の中国語で何か言う。連れのJが北京語を話しているので,私も中国人と思ったようだ。「ジャパニーズ」と言うと「身体検査」と日本語で。反応は2箇所。いつものベルトの金具と,ジーンズのポケットのライター。係官はライターをしげしげ見ていたが結局返してくれた。
関空では喫煙コーナーが見つからず建物の外の灰皿のところで吸ったが,香港の空港には二重扉で密閉された喫煙室が用意されている。喫煙室の隅のコンセントで携帯に充電しているビジネスマンらしき中国人男性が居た。充電中もひっきりなしに携帯がなる。
免税店の並んだフロアーに何箇所か両替コーナーがある。少額しか残っていなかったので別にかまわなかったのだが,ものは試しで両替してみる。HK$を数えて電卓で計算した係官が,日本円で240円出せというので渡すと,2000円と10セント帰ってきた。
搭乗券には9:45までに来なきゃ乗せてあげないよ,と書いてあるが,例によって大幅に遅れてギリギリに搭乗口へ。
帰りの便は定刻より遅れて離陸。